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緑眩しい軽井沢へ、リトリート旅~KYUKARUIZAWA KIKYO, Curio Collection by Hilton 編

チェックイン

車は朝と変わらない、美しい木漏れ日の並木道を走り、ホテルへ向かう。
日も長いせいか不思議と、今日は時間がたつのがゆっくりと感じられる。ホテルの入り口で出迎えるホテルマン。「こちらへどうぞ」
一番広いソファに案内され、腰かけると、シャンパングラスにウェルカムシャンパンが注がれる。

「こちら、本日のアミューズです」
四つに区切られた小さなプレートに、チーズケーキ、信州の巨峰のドライフルーツ、ナッツ。
チェックインの確認と、用紙にサインを済ませた。
シャンパンで喉を潤し、アミューズを楽しみながら、少しの休憩ができた。



「お部屋へご案内します」女性のスタッフに客室へ案内される。
「本日はどこかへ回られたんですか?」気の向くままに過ごした一日の出来事を話しながらエレベーターに乗り、2階のコートヤード・デラックスルームへ。
廊下の壁には、軽井沢で育まれた伝統の彫刻を守り続ける地元職人でつくられた「桔梗(ききょう)」のモチーフがちりばめられている。
「新緑が美しい中庭が見られますよ。」と、客室のドアが開かれた。
広々とした部屋の向こうにある白いカーテンを開けると、緑の木々と苔の美しい中庭を眺めることができる。
ここで飲むモーニングコーヒーは、きっと、格別なのだろうな。「ごゆっくり、お過ごしくださいませ。」



スタッフが客室から退出すると、ソファに腰かけ、ほっと一息ついた。もう一度、部屋をゆっくりと眺めてみた。
大理石で作られたバスルームに置かれたアメニティ。
メイソン・マルジェラのソープ類、そしてBUDDHIの美容オイルが並べられていた。
中庭の横には、石造りのチャペルがある。時折、結婚式の前撮りか、入退場の練習なのだろうか。
ウェディングドレスとタキシードを着た2人が微笑み、黒のスーツのスタッフにポーズの指示を受けている。
静かな午後。揺れる木の枝枝から差し込む光と、緑。
テラス越しの景色をぼんやりと眺めながら、夕刻までしばらくの休息をとることにした。



KYUKARUIZAWA KIKYO, Curio Collection by Hilton